【双極性感情障害/35歳・女性1年2ヶ月にも及ぶ治療終了‼︎】
彼女が来所したのは、精神科病院に半年入院し退院直後。病名は通称双極性感情障害(MDI)、躁うつ病とも言います。
性格は超が付くほど真面目な方。
やはり、思考の歪みも多々見られました。
また、良い妻でなくてはいけない!良い母親でなくてはいけない!良い嫁でなくてはいけない!の三拍子そろった思考の歪みを、中立に修正する為「認知行動療法」を開始。
私も真剣勝負です。何故なら希死念慮が出ていた為、最初の数ヶ月はひたすら傾聴!
口が酸っぱくなるくらい「あなたはしっかりとやる事をやられています。家族皆さんが、あなたを必要としています」自己効力感を根付かせる事だけに時間を割いてきました。
そんな中で、去年の9月に体調も良くなり、散歩にも行けるくらい行動にも変化がみられました。
そんな中、彼女の個人的判断で娘さんの授業参観に出席。その時の周りのお母さんに気を遣いすぎてか病状が悪化し、再入院になってしまいました。
ここで、私はカウンセリングも辞退すると思われましたが、彼女は数ヶ月の退院後カウンセリングを再開したい!との事で再治療にトライする事になりました。
カウンセリング復帰後、入院前の病状が良くなった時の事もフィードバックし、比較的早く気分の沈みも緩和し順調にカウンセリングは進んでいきました。
最後に、私が彼女はもう一人で歩いていける!と判断したのは、旦那さんや娘さんに対して「迷惑をかけている私なんかいない方がいいんだ!」という認知が「今は旦那と娘には、感謝してます。いつも見守ってくれている事に素直にそう思えるようになりました。
そして、園芸もやり始めたり…散歩ですれ違う犬を見てかわいいですね!と言ってから、その方ともランチ行くくらい仲良くなりました。」見事なまでの回復ぶりです。同時に、減薬も成功です。
私は、彼女に最後こう伝えました。
「◯◯さんは、80%のエネルギーでも、他者からは頑張ってる!と思われるでしょう。今の◯◯さんがその80%なんです。残りの20%は自分の為に使って下さい。自分が楽しい事、癒される事、喜ぶ事に使って下さい。心の遊びをいつも持ち続ける事で、再発は防ぐ事が出来るでしょう」
(本人の了承を得て掲載)
ここに、また一人平穏な日々を送る事が出来る人を見送る事が出来ました。
そして、彼女にはカウンセラーとしての学びの機会を沢山与えて下さった事に、感謝致します‼︎
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