【治療終了速報】認知行動療法により治療終了!
23歳・女性・会社員(本人同意のもとで掲載させていただいております)
彼女が来所されたのは、11月初旬。
お付き合いしていた彼との別れで希死念慮が見られカウンセリング開始。
誰でも「喪失体験」という状態になれば、こうした所見は見られるもので、深い傷を負った方ですと、グリーフ・カウンセリングが有効になる。こうした。失恋・離婚・被災地の方々・ペット・ロス・身近な方の死。
誰でも経験するものですが、日本人は本当の「悲しみ」を知らないとも言われています。
話はそれましたが、彼女の場合明らかにお母様との「共依存」状態であった。心理的に、離れたくても離れられない状態。
まず、見立てとして大目標は「お母様との心理的線引き」が必要だと判断しました。
結果、自力で彼女の人生を歩む後押しができれば終結。
療法は「認知行動療法」が有効です。
今更ながら、どういった治療か?簡単にお話をします。
「認知(モノの捉え方・価値観)」に歪みが生じていると常にネガティブ思考がつきまとい、何もかもその考え方が当たり前のように(確信)なってしまいます。
例えば「世間は私など愛してくれることはない」という信念(スキーマ)という、鋳型が構築されると、それがその人の人生の構えとなり一生つきまといます。これは無意識なので、本人は分かりません。
この信念の影響から、あるきっかけ(状況)があるごとに、「きっとAさんは私のことを嫌っている」という自動思考というものが頭に浮かぶ。
こうした、つかまえやすい「自動思考」の修正をかけ「新たな考え方」を一緒に見つけていく治療です。
彼女の場合最初「不安が100のうち90」ありました。
治療開始2か月で「新たな考え」を見つけることができ結果10点まで下がりました。
これは驚異的な数字。私は聞き直し「無理に良く見てもらおうと思わなくて結構ですよ。本音でお答えください」と問うたところ「いいえ、本当なんです」とお答えになった。
そこから、彼女から飛び出す言葉は次々と別人のように「グレー思考」の連発でした。
私のところでは、TEGⅡ(東大式エゴグラム)を治療前と後でどれだけの変容があったのか?をクライアント様に見せ、私と共有します。(画像右:アフター/左:ビフォー)
その結果が画像でみてお分かりのように、別人の結果が出ました。
この方はあまりにもスムーズに治療が進まれた方で、そう簡単にはいかないのが現状です。
とにもかくにも、治療終了お疲れ様でした。
HAPPYな人生をどうぞ歩んでいって下さい。
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